塊根植物とは?代表的な種類や作家鉢の選び方
塊根植物にはどのような種類があるの?作家鉢の選び方もご紹介
個性的なフォルムと独特の生命力に魅了される愛好家が多くいる塊根植物。塊根植物の魅力を最大限に引き出すためには、鉢選びが非常に重要です。単に植物を植えるための容器ではなく、植物と一体となり、互いを引き立て合う存在として、鉢は重要な役割を担います。
こちらでは、塊根植物とは何か、代表的な種類をご紹介します。塊根植物に適した作家鉢の選び方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
●塊根植物の基礎知識

塊根植物は、個性的な見た目と大きく育ちすぎないサイズ感が魅力で、コレクターも多く存在します。
こちらでは、そんな塊根植物についてご紹介します。
■塊根植物とは?
塊根植物(コーデックス)は、根や茎に特徴的な膨らんだ部分を持つ植物の総称です。その独特な見た目から「珍奇植物」(ビザールプランツ)とも呼ばれ、近年では室内園芸植物として人気を集めています。塊根植物は以下の2つのタイプに分類されます。
冬型
冬型塊根植物は秋から春にかけて生育し、夏は休眠期に入ります。主な原産地は南アフリカなど、冬季に雨季を迎える地域です。代表的な属名としては、以下が挙げられます。
- ディオスコレア属
- チレコドン属
- オトンナ属
- ペラルゴニウム属
夏型
夏型塊根植物は春から秋にかけて生育し、冬は休眠期に入ります。主な原産地はマダガスカルなど、夏季に雨季を迎える地域です。代表的な属名としては、以下が挙げられます。
- パキポディウム属
- ユーフォルビア属
- アデニウム属
この2つのタイプは、それぞれの自生地の気候に適応して進化してきました。膨らんだ部分には水分や養分を蓄え、厳しい環境でも生き抜くための工夫が施されています。
■代表的な種類と特徴
塊根植物には、以下の代表的な種類があります。
ディオスコレア属
- エレファンティペス:象の足のような太い茎
- シルバーリーフ:銀色の葉が美しい
チレコドン属
- ワリチー:ゴツゴツとした太い主幹からいくつにも枝分かれした肉質な葉が特徴
- 万物想:小さな花を咲かせた後、花柄の枯れた部分がそのまま残るのが特徴
オトンナ属
- ヘレー:こぶ状のゴツゴツした幹が特徴で小さな黄色い花を咲かせる
- ロバタ:細かく枝を伸ばし、そこから浅く裂けたようなライトグリーンの葉が特徴
- ユーフォルビオイデス:幼苗時はつるんとした幹肌が、成長と共に黒く荒々しく変貌していく
ペラルゴニウム属
- トリステ:濃い茶色をした木の根っこのような塊根が特徴
- ミラビレ:かりんとうのような枝からふわふわした綺麗な葉を出す
パキポディウム属
- グラキリス:細長い茎と美しい黄色い花が特徴
- ホロンベンセ:灰色の太い茎と鋭い棘が印象的
- アンボンゲンセ:最も貴重な品種で紡錘形の幹が特徴
- ウィンゾリー:バロニーの変種で美しい赤い花を咲かせる
- マカイエンセ:発見されたばかりの種で鮮やかな底白の黄色の花を咲かせる
ユーフォルビア属
- オベサ:丸みを帯びた株姿と木質化する肌が魅力
- ホリダ:ゲンコツ・ゼブラ・白など同じ品種でも楽しみ方色々
- ギラウミニアナ:幹と似た太さの枝が分岐して低木状に育つ希少種
- ムランジーナ:太くごつごつした幹肌を持つ
アデニウム属
- アラビカム:春から夏にバラに似たピンク色の花を咲かせる
- D.H.A(獅子葉):葉がクルクルと丸まって展開していくのが特徴
- ソコトラナム:アデニウム属の王様と言われる希少な品種
- ソマレンセ:まんまるとした株姿が特徴
これらの塊根植物の特徴は、以下の3点にまとめられます。
- 乾燥に強い耐性がある
- 独特な形状の根や茎を持つ
- 生育がゆっくりで管理がしやすい
とくに注目したいのは、それぞれの種類で異なる塊根(コーデックス)の形状です。丸みを帯びたものや不規則な形状のもの、細長いものなどバラエティ豊かな姿を楽しめます。
●塊根植物に適した作家鉢の選び方

一口に塊根植物といっても、さまざまな種類と特徴があります。その個性豊かな植物たちを引き立てるには、作家鉢選びが重要です。
こちらでは、塊根植物に適した作家鉢の選び方をご紹介します。
■塊根植物×陶器鉢でおしゃれに飾る
塊根植物の魅力を最大限に引き出すには、鉢選びが重要です。中でも、作家が一つひとつ丁寧に作り上げた陶器鉢は、個性的な塊根植物と相性が抜群です。陶器鉢の質感やデザインが、植物のユニークなフォルムや存在感をさらに際立たせ、洗練された空間を演出します。
独自のデザイン
世界に一つだけのオリジナル性を演出。個性的な塊根植物との組み合わせで、より一層魅力を引き出します。
多様な質感
マットなものから、釉薬で光沢を出したものまで、さまざまな質感の陶器鉢が存在します。植物に合わせて鉢を選ぶことで、調和のとれた空間を演出できます。
サイズのバリエーション
小さな鉢から大きな鉢まで、さまざまなサイズがあります。植物の成長段階に合わせて最適なサイズを選ぶことができます。
作家鉢は量産品にはない温かみと個性があり、所有する喜びも満たしてくれます。作家が手がける陶器鉢はアート作品としての価値も高く、コレクターアイテムとしても人気です。
■塊根植物の成長に合わせた作家鉢サイズ
植木鉢のサイズと同様に、作家鉢もミニ・ミディアム・ラージの3つのサイズで考えてみましょう。ただし、作家鉢は一点もののため、記載のサイズに完全に一致する鉢を探すのは難しいかもしれません。あくまでも目安として捉え、近いサイズ感の鉢を選ぶようにしてください。
ミニサイズ(~10cm):発根管理や幼苗に最適
ミニサイズの作家鉢は、発根管理や実生株、幼苗の育成に適しています。小さな植物に合う可愛らしいデザインも多く、限られたスペースでの栽培にも最適です。
ミディアムサイズ(11~20cm):成長期を迎えた塊根植物に
多くの塊根植物が最も美しく見えるサイズ感です。ある程度の土量を確保できるため、水切れの心配も少なく、植物の生育を安定させます。1~2年程度の成長を見込めるサイズのため、植え替えの頻度も抑えられます。
ラージサイズ(21cm~):風格あふれる大型塊根植物に
存在感のある大型の塊根植物を、より一層引き立てるサイズです。十分な土量を確保できるため、長期間の栽培にも適しています。風格のある作家鉢と組み合わせることで、塊根植物を主役にした空間演出も可能です。
■根の生育と鉢の形状にも注目
根の生育の仕方は、種類によって大きく異なります。横に広がるタイプ、下に伸びるタイプなど、根の生育パターンに合わせて鉢の形状を選ぶことも重要です。
例えば、横に広がる根を持つ種類には、浅く幅広の鉢が適しています。一方、下に伸びる根を持つ種類には、深さのある鉢が適しています。
塊根植物の成長に合わせた作家鉢選びは、植物の健康と美観を保つうえで非常に重要です。ミニ・ミディアム・ラージのサイズ区分を参考に、植物の生育段階、根の生育パターン、そして全体のバランスを考慮しながら、最適な作家鉢を選びましょう。
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一点物の陶器鉢は、塊根植物のユニークなフォルムを際立たせ、部屋に個性を添えてくれます。植物の生育を考慮し、計算されたサイズ設計で、塊根植物を健やかに育てられるでしょう。鉢と植物専門店 HACHI-8のオンラインストアで、あなただけの特別な作家鉢を見つけてみませんか?
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